相手と向かい合って構えた状態で蹴りを打つ時というのは、多少なりとも一歩踏み込みますよね。
この一歩踏み込む行為も、蹴りを打つ為の「予備動作」となり相手に読まれる材料となってしまいます。
特に前蹴りは足を伸ばして蹴るので回し蹴りに比べて距離感がシビアですが、前蹴りだから踏み込みながら蹴れるんです。
その蹴り方を解説します。
目次
前足で前蹴りを蹴る
構え合った状態から、このまま前足で前蹴りを蹴っても相手に届かないですよね。
そして、普通に後ろ足(右足)で一歩踏み込んで前蹴りを蹴れば相手に当たりますが、この踏み込む動作を次の様に行なう事により踏み込みと蹴りが同時に出来ます。
前蹴りの力を利用して、後ろ足を前に引き付ける
前足を引きつけ、抱え込みながら後ろ足に力を溜めます。
蹴り込む勢いを利用して、後ろ足をスライドさせる
そして前足で蹴り込む勢いを利用して、後ろ足を前にスライド気味にジャンプさせます。
着地と同時に蹴り込む
後ろ足が着地すると同時に、前足で相手に蹴り込みます。
この様に「蹴り足を抱え込む動作」と「蹴る動作」の力を利用して、自分の身体を前方向にスライドさせて蹴れば1挙動で踏み込みと蹴りを行なえるのです。
体重移動を上手く行なう
後ろ足は、「ジャンプする」というよりも「体重移動(シフトウェイト)」の力で自然と前方向に引き付けられる様な感覚でスライドさせます。
フワッとする感覚です。
スライド中に蹴りが当たってしまうと、こちらの足が浮いている状態で蹴りが当たる事になるので、タイミングがズレると体勢が崩されてしまうので注意して下さい。
まとめ
踏み込みと同時に前蹴りを蹴れる様になると、組手の攻めパターンが一気に広がります。
もともと前蹴り自体が捌くのに技術が必要になってくるので、予備動作が無くこの前蹴りが出せれば相手の捌く動作がワンテンポ遅れ、相手のリズムが崩せます。
蹴りを当てた後に、蹴り足を引かずにそのまま相手の足元に下ろせば前蹴りをきっかけに接近する事も出来るので、攻撃パターンの1つのテクニックとして練習してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。