極真カラテというと皆さんどんなイメージを持っていますか?

 

一般的には組手のイメージが強いと思いますが、普段の稽古では毎回「移動」と「型」の稽古もきちんと行なっています。

 

  • 移動稽古の流れ
  • 前屈立ち

 

今回はこの3つを分かり易く説明していくので、よろしくお願いします。

 

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移動稽古

移動稽古は「基本稽古」と2人1組で行なう「コンビネーションの練習」が終わった後、稽古の終盤に行ないます。

 

白帯くん
オス!自分、移動とか言われてもよく分からないであります!

 

黒帯先輩
初心者はまず下がって見学する様に言われるから、指導員の指示に従えば大丈夫だよ!

 

白帯くん
下がって見学とは何でありますか?

 

黒帯先輩
道場の端へ移動して、座って見学する事だよ!

最初は下がって見学する

移動稽古は初心者には動きが複雑で難易度が高いので、最初の内は下がって見学する様に指示されます。

 

「下がって下さい」と言われたら道場の隅へ移動し、「座って下さい」と言われます。この時は正座で座り、少ししたら「足を崩して下さい」と言われますので、そこであぐらをかいて見学する事になります。

 

白帯くん
先輩が稽古しているのに、自分は座っちゃって失礼じゃないんですか?

 

黒帯先輩
失礼じゃないよ!座って見学する事も立派な稽古だ!でも休憩時間じゃないから、気を抜いてたら怒られるぞ!

 

最初は「座って見学して失礼じゃないのか?」って思ったりもするんですが、気にする事は無いです。「移動」や「型」は帯ごとに行なう事が違いますし、それに動くので場所を取ります。道場の人数が多かったら「黄帯まで残って、後は一旦下がって下さい」とか、道場の広さと人数によって指示は変わってきますが、座る事を気にする必要はありません。

 

そして何回通ったら移動稽古を教えてもらえるかですが、大体5回ほど通ったくらいで移動稽古に混じれると思います。ある日、「移動だから下がって見学か」と思っていたら「今日から教えるから、そのまま残って」と言われます。嬉しい瞬間です。

 

最初は凄くゆっくり丁寧に教えてくれますが、それでも腕と足がこんがらがって苦戦すると思います。こういうトコで見学してる事が生きてくる事になるので、下がって見学している時も動きの上手い人をよく見て、自分なりに吸収していく事が後々の差になって表れます。

 

 

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前屈立ち

前屈立ちとは、移動稽古を行なう際の最も基本的な立ち方になります。色々な立ち方がありますが、今回は前屈立ちを少し説明していきます。

 

前屈立ち下段払い

 

 

最も基本的な立ち方で、「前屈立ち下段払い」です。この下半身を見てもらいたいのですが、前足に体重を掛けて前屈していますよね。これが「前屈立ち」といって、空手の立ち方の1つになります。

 

そして「下段払い」というのは、基本稽古で「受け」をやる時に行いますよね。あの「下段払い」です。「前屈立ち」と「下段払い」を同時に行い構えることを「前屈立ち下段払い」と言います。

 

前屈立ち下段払いの注意事項
1. 両足は肩幅を保つ
2. 前のヒザは、横から見た時につま先より前に出さない様にする
3. 後ろ足のヒザは、曲げずに伸ばす
4. 引き手を引いた時、肩が上がらない様にする

 

取り敢えず基本的な注意事項を挙げてみました。初心者はこの4つを意識して、まずは動きを覚えましょう。

 

白帯くん
オス!センパイ!難しくて見るのとやるのとでは全然違うであります!

 

黒帯先輩
分かるよ!最初はみんなそうだ!オレも最初はこんがらがったよ!

 

白帯くん
自分がモタモタしているせいで、皆を待たせてしまっています!気まずいであります!

 

黒帯先輩
そこは気まずくなんなくて平気だよ!新しい事を習う時はみんな一緒だからさ!

 

 

移動稽古を行なう時、例えば最初に「青帯まで残って、あとは一旦下がって」となったら、黄帯以上の先輩方は座って青帯以下の移動稽古を見学する事になります。そうなったら、初めて皆が見ている前で稽古を行なう事になるので最初は緊張すると思います。

 

最初は「見られている」と意識してしまって余計に焦ってしまいますが、慣れてくるので取り敢えず周りの視線は気にせずに自分の事に集中しましょう。皆に見られながら移動稽古などを行なう事に慣れてくると、学校や仕事で人前に出て何かを発表したりする事にも動じなくなってきます。空手での経験がプライベートで役立つ素晴らしい副産物です。

 

前屈立ちからの移動

構えが出来たら、ここから号令と共に前へ進んでいきます。

 

移動する際の挙動

1. 後ろ足を一歩、前屈立ちの幅に前へ出す

2. 引き手で突く

3. 引き手で突くと同時に、突き手を引く

 

前足と同じ手で突く事を「追い突き」と言います。「追い突き」でこの動作を3歩繰り返し前へ出て、回ってまた3歩戻ります。これを2~3往復して終わりです。

 

最初は動きが分かんないので難しく感じてしまいますが、実際行なうと時間的には意外と短いです。前屈立ちでの移動を覚えたら、基本的には全ての移動稽古の立ち方や動作に応用できるのでしっかり覚えましょう。

 

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空手でよく聞く「型」ですけど、これは先ほど説明した「移動稽古」の応用になります。「型」は更に「前屈立ち下段払い」からの「追い突き」がしっかり出来る様になってから教わります。大体10回~15回くらい通った頃に教わるカンジだと思いますけど。

 

移動稽古は直進しかしないので横の動きをしませんが、「型」は縦・横・ななめ(あんま無いけど)に動くので、移動稽古がしっかり出来ていないと「型」は出来ません。

 

各帯ごとに教わる「型」は違い、帯が上がるごとに難易度は上がっていきます。各帯ごとに教わる「型」は決まっていて、大体2つ(3つ教わる事もある)です。新極真会で決められた「型」はもちろん無条件で覚えなければいけませんが、決められた「型」以外にも支部ごとに新極真会では決められていない「型」を教わる事もあるかと思います。

 

昇級審査にはその帯の決められた「型」(支部で決められた基準の「型」)が審査対象になるので、間違えずに出来る様になるのが必要になります。

 

白帯は「太極1」という、前屈立ちと追い突きのみで行なう最も基本的な「型」を1つ習います。この「太極1」の動きが全ての「型」の基本になるので、まずは「太極1」をきちんと出来る様になりましょう。

 

白帯くん
オス!白帯で習う事が全ての基本になっているんですね!

 

黒帯先輩
その通り!全ての基本だから、最初に教わって身体に覚え込ませるんだ!

 

まとめ

 

まとめ

1. 移動稽古は、5回程通って慣れてきた頃に教えてもらえる(それまでは下がって見学する)

2. 最初に教わるのは「前屈立ち下段払い」からの「追い突き」

3. 「型」は「移動稽古」の動きを応用したもの

4. 白帯で最初に教わる「型」は「太極1」

 

普段の「移動稽古」と「型」はこんなカンジで行なわれています。難しそうって思う人も居るかもしれませんが、1つ1つ丁寧に説明しながら教えてもらえるので、誰でも出来る様になります。

 

僕はどっちかと言ったら組手以上に「基本稽古」と「型」のが好きかもしれません。歳を重ねてもずっと出来ますし、自分の狙った動きが出来た時の気持ち良さがやっていて楽しいんですよね。

 

自分に合った楽しみを見つけるのも極真空手の魅力の一つなので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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