普段、道場でスパーリングをする時にファウルカップをする人はほとんどいないと思います。
僕もそうだし、道場生でファウルカップを付けてスパーリングする人は僕の周りでは居ません。
ですが、試合ではファウルカップの装着は義務付けられているので、試合では必要になります。
今回は昔の実体験で、ファウルカップを装着しないで金的を蹴られた時の話をしていきたいと思います。よろしくお願い致します。
交流試合での出来事
一応断っておくと、所属支部で定期的に行なわれていた交流試合での出来事なんで、公式の試合の出来事ではありません。
出たい人が出れる試合で、極真に所属していればどこの支部でもこういった試合が定期的に行なわれているハズです。
僕も当時は学生で、極真一筋で真面目に練習していたので(笑)、当然の様に参加しました。
その時のウチの支部の決まりで、ケガした時の為のスポーツ保険(2000円だったかな?)に入っていれば出れる決まりでしたが、コレは入門した時に入っていたのでそのまま出る事が出来ました。
サポーターって自分で用意するの?
今みたいに公式の拳サポーターとか脛サポーターなんて無い時代なんで、普段の道場のスパーリングではマーシャルワールドのグローブ、脛サポーターはイサミ製のを使っていました。
試合ってどんなカンジなのか知らなかったけど、拳サポーターは貸してくれるとの事だったんで、当日はそのまま行けば良いとの事。
ファウルカップの事は聞いてなかったんで、普段使わないし持ってないし存在すら知らなかったんで、特に用意はしませんでした。
今なら公式のサポーターがあるので、それを購入して装着しなければいけないと思いますが、当時はそんなの無いし交流試合なんで緩かった時代だったと思います。
ファウルカップを装着しないで試合開始
次が自分の番という時、試合場の脇で準備する時に拳サポーターとフェイスガードを渡されたんで、何の疑いも無くそれを装着して待機しました。
ちなみに脛サポーターは普段自分が使っているものを装着しました。
ファウルカップの存在を聞かされる事なく、自分の番になったんで装着しないで試合に出場。
ここで悪夢が起きました。
モロに金的に蹴りを喰らった
試合も中盤という所で、相手の蹴りがモロに金的に入りました。
カスッたとかではなく、ストレートにモロに喰らったんでその場で悶絶。
全く立てず、目の前が真っ暗で吐き気が凄かった事を覚えています。
喰らった後の対応がまた悪夢だった
試合が中断する中、主審が自分に近寄ってきて「ファウルカップはしてる?」と聞いてきました。
言葉を発する事が出来なかったんで、うずくまりながら首を横に振り、装着していない事を伝えると主審が「君が悪い。はい立って。」と、腕を掴まれてムリヤリ立たせた瞬間に「続行!」の号令が。
「マジかよ!?」と思いながら、その時はもう立っているのが精一杯、というか真っ直ぐ立てずにヘッピリ腰で構えも取れていなかったと思います。
その後は、試合が終わるまで何も攻撃せず(というか立ってるだけでツラい)、上段と金的にだけ攻撃を喰らわない様に気を付けてサンドバッグになっていましたが、金的を喰らう前に僕が上段蹴りで技有りを取っていたのでその試合は僕の勝ちで終わりました。
技有りを取っていなかったら、ただ試合が終わるまで立ってただけなんで余裕の優勢負けだったと思います。
恐ろしいなと思いました。
ちなみにその後も試合は棄権しないで、ファウルカップ無しで出ました。
勝ち進んで優勝しましたが、金的だけには喰らわない様に細心の注意をしながら戦ったのを覚えています。
後日談
後日、また交流試合に出た時に、金的喰らって悶絶して倒れた選手がいたんですけど、見てみたら主審が僕の時と同じ主審だったんですよ。
選手に近付いてファウルカップをしているか聞いていて、その選手は首を横に振っていたんでファウルカップをしていないカンジでした。
自分の時と同じでムリヤリ立たせて試合続行だなって思ったら、タイムを取ってしばらく休ませていました。
「ズルくねーか!?」って思ったのを覚えています(笑)。
まとめ
今回は実体験を紹介しましたが、このケースはファウルカップを装着していなかった時点で僕の自己責任なので審判の対応は合っています。
拳サポーターとかなら忘れても誰かに借りる事も出来ると思いますが、ファウルカップの貸し借りは厳しいモンがあります。
ファウルカップを装着しないで試合に出るとこんな事も起こるよという例なんで、非常に危険なので絶対に準備して行きましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。