相手が軽量級で自分のが体格が勝っている時、試合展開的に軽量の選手がフットワークを駆使してヒット&アウェイで来る事が多いと思います。
その時、体格に勝る方としてはどの様に戦えば良いのでしょうか。
フットワークを駆使してヒット&アウェイで攻められた場合、フットワークに付き合っちゃダメとはどういう事なのか。
今回は重量級目線で解説をしていきたいと思います。よろしくお願い致します。
目次
何で軽量級はヒット&アウェイでくるのか?
軽量級がフットワークを使ってヒット&アウェイで攻めてくるというのは、極真に限らず打撃格闘技では定石な手段です。
軽量級は一発もらったら致命傷になってしまう可能性が高いので、当然と言えば当然です。
極真は無差別で戦う事になるので、20kg~30kg差なんかも平気で起こったりします。なので余計に一発が命取りになってしまいます。
真正面からの打ち合いでは、効いてなくても押されて下がってしまったら判定負けの運命が待ち受けていますし、ガマンして持ち堪えつつ打ち合ったとしても、自分より重い相手を押し込むのは非常にスタミナを使います。
その場で打ち合ってスタミナ切れになったら判定負け、押されて下がったら判定負けの運命から逃れるには、相手の攻撃を喰らわずに自分の攻撃を当てていく様にしなくては引き分けにすら持ち込めなくなってしまいます。
なので懐に飛び込んで攻撃し、相手に反撃される前に距離を取るヒット&アウェイで攻めてくるワケです。
軽量級のフットワークには付き合わなくて良い
軽量級がフットワークを使って攻めてきた場合、これには付き合わなくて良いです。
「コッチも攻めなきゃ負けちゃうじゃん!」って思うかもしれませんが、基本的には普通にガードを上げて待ち構えている戦法で良いです。
何で付き合わなくて良いの?
試合というのは、審判や周りにどう見えているかを意識して戦わなければ勝つ事は出来ません。
軽量級の速いフットワークを捕まえようとして、下手に追いかけていったらどうなるでしょうか。
大体が捕まえる事が出来ずに、こちらの足が止まった所を狙われて懐に入られてしまうのがオチではないかと思います。
そうなった場合、自分は相手の攻撃は効いてなくても、周りから見たら手玉に取られている様に見えて「軽量級の選手は上手く攻めてるな」と見えます。
こうなったら判定で自分が負けてしまうというワケです。
なので付き合う事は無いのです。
相手を下げる様に距離を詰めていく
相手を下げる様に距離を詰めるというのは、試合場の端に追いやる様に距離を詰めていくという事です。
元々相手から距離を取ってくれているので、後は端の追いやる様に距離を取らせれば良いだけです。
サイドに回らせない様に、横の動きに注意する
相手が距離を取って様子を伺っている時に、少しずつ距離を詰めていけば相手も少しづつ距離を取ります。
こうやって攻撃を待ち構えながら一歩ずつ距離を詰めれば、距離は離れていながらも相手も一歩ずつ下がっていくというワケです。
そうして試合場の端に差し掛かってきたトコで、相手は回り込んで広いトコにポジションチェンジしようとします。
なので回らせない様に横の動きに気をつけて、いつでもサイドステップできる様に準備しときます。
んで、いざ相手が回り込もうとした時にサイドステップで進路を塞ぐと同時に、そのまま攻めて相手を場外へ押し出します。
横に回らせさえしなければ、相手から距離を取って下がっていくので自然と押し出す(勝手に押し出されていく)事になり、ローリスクで勝てます。
まとめ
重量級が軽量級と戦った場合、多分ほとんどの場合は普通に戦ってれば重量級が勝てるでしょう。
しかし、まれに上手い軽量級と当たった場合は上手く立ち回られて判定負けなんて事も普通にあります。
この時は「攻撃も効いてないし、ただチョロチョロして捕らえられなかっただけなのに負けた」と、負けた実感をあまり感じずに負ける事になり、余計に悔しい思いをするハズです。
こうならない為に、相手のペースで戦わずに「相手のペースで戦っている様に見えて、自分のペースで戦っている」事が大事になってきます。
体格で勝っている方が有利な事に変わりはないので、相手の術中にハマらない様に上手く立ち回りましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。