相手の回し蹴りを受ける際、ただガードするだけではこちらがダメージを負ってそれで終わってしまうばかりか、相手に追撃のチャンスを与えてしまいます。

 

この蹴りをガードした時に、上手く下段払いを合わせれば相手の体勢を崩す事が出来て、相手からの追撃も無くなり逆にこちらの攻撃チャンスとなるのです。

 

白帯くん
確かに基本稽古では下段払いをやりますが、回し蹴りを受ける時に下段払いって使えるんですか?どんなカンジで使うのか検討もつかないんですけど?

 

黒帯先輩
全然使えるよ!試合でも使えるし、むしろ実践的な技術だ!まあ、応用的な使い方になるから慣れが必要だけど、どんなカンジで使うのか教えてあげよう!

 

今回は中段回し蹴りを下段払いで捌く方法を紹介していきます。よろしくお願い致します。

 

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回し蹴りを受ける時、相手の蹴り足を前腕に載せる

 

相手が中段回し蹴りを蹴ってきたら、まずは普通に腕で受けます。受ける部位は前腕部です。

 

この時のコツとして、少し内側に前腕を傾けます。

 

こうやって傾ける事で、相手の蹴り足を前腕に載せやすくなります。

 

載せると言ってもガッツリ載るワケではなく、実際はほんの一瞬前腕に蹴り足を留まらせる程度になります。

 

しかしこの一瞬の時間があるのと無いのとでは全然違うので、傾けて受ける様にして下さい。

 

ポイント
蹴りを受ける時、前腕を少し内側に傾けて相手の蹴り足を前腕に載せる様な感覚で受ける様にします。そうする事で一瞬、相手の蹴り足を腕に留まらせる事が出来ます。

 

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相手の蹴り足の足首に指先を引っ掛け、下段払いをする

 

蹴り足の足首に指先を引っ掛ける

 

前腕でガードしたと同時に、ガードしていない側の空いている手で、相手の蹴り足の足首を掴みます。

 

 

掴むと言っても新極真会では掴みは反則になるので、正確には相手の足首とカカトのくぼみに指先を曲げて引っ掛ける形になります。

 

引っ掛けたら下段払いをする

 

そして引っ掛けたら、ここから下段払いと同じ動作で蹴り足を下へ払います。

 

 

ただガードするだけじゃなく、蹴り足を下へ払う事で相手の体勢を崩す事になるので追撃も無くなり、逆にこちらの攻撃チャンスになるというワケです。

 

相手の蹴り足を、自分の後ろ方向へ思い切り引き込む様に払う

 

これが大きなポイントなんですが払う時はただ下へ払うのではなく、自分の後ろ方向へ引き込む様に払います。

 

こうする事により相手の体勢が崩れ、隙を作る事が出来ます。

 

白帯くん
こんな技術があるんですね!今まで喰らわない様に腕でガードしているだけでした!

 

黒帯先輩
ただガードしただけだと「クリーンヒットしなかった」ってだけでダメージを受けてそれで終わっちゃうだろ?ガードするしかないってなったら、最低でも相手を崩して少しでも自分が有利になる様にしなきゃダメだ!

 

ポイント
まずは蹴りを受けた時に、確実に相手の蹴り足を掴める(引っ掛けられる)様に練習しましょう。そしてそのまま下段払いと同じ動作・同じ腰の切り方で下へ払います。慣れてきたら段々と自分の後ろ方向へ引き込む様に払う練習し、相手を崩せる様にしましょう。

 

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実際の試合で使用する場合は難易度は上がる

 

この技術は上級者なら誰でも使う技術なので、相手も捌かれない様に注意しながら蹴りを蹴ってきます。

 

引きの速い人の蹴りは捌きにくい

 

引きの速い人の蹴りは捌きにくく、掴む前に蹴り足を引かれてしまうので難易度は上がります。

 

なので実際こういう引きの速い人と対戦した場合は「狙って」捌く必要があるので、「次の蹴りが来たら捌いて崩す」と自分の中で捌く準備をしておく必要があります。

 

自分より体格が大きい人は捌きにくい

 

自分より体格が大きい人というのは、脚も太くて重いので指先が引っ掛かりにくくなります。

 

蹴り込まれる「実戦」の蹴りは捌きにくい

 

結構コレが当てはまるんですが、練習やスパーリングだとお互い力を抜いているので捌きやすいんですが、試合で実際に倒しに来ている「生きた」蹴りは捌きにくいです。

 

思い切り蹴り込んでくるので自分の体勢も少し崩れますし、掴んだと思っても力任せに蹴り足を引かれたり押し込まれたりするので、掴みが剥がされて逆にこちらに隙が出来てしまう事もあるので注意が必要です。

 

白帯くん
スパーリングで出来る様になったからと言って、試合で出来るとは限らないんですか?同じ蹴りなら練習通りに捌けばイケそうな気がしますケド?

 

黒帯先輩
実戦で捌くとなったら難易度は上がるぞ!練習やスパーリングの様にお互い脱力している状態で捌くのと、試合の様に本気で蹴り込んできている「生きた」蹴りを捌くのとでは雲泥の差がある!まずはスパーリングで捌く精度を上げていこう!

 

ポイント
試合などで実際に倒しにきている「生きた」蹴りは非常に捌きにくく、掴み自体が出来ない事が多いです。実際試合で使用する時は、攻め時を見極めて「次は絶対捌いて相手を崩す」と準備をし、狙って捌く事が求められる事も多いので、普段のスパーリングで捌く精度を上げておきましょう。

 

まとめ

 

回し蹴りを捌くテクニックは頻繁に使用するので、普段のスパーリングではほぼ100%捌けるくらいまで精度を上げておきましょう。

 

本気で蹴り込まれる蹴りはスピードも速く、蹴りも重いので受けるのに精一杯で掴めない事も多々あります。

 

相手のが身長が高く体重も重い場合は、足自体が太くて重くて払う事すら出来ないなんて事もあるので、普段のスパーリングで技術を磨いておく事が大事です。

 

上手く崩せる様になれば試合を有利に運べるので、頑張って練習しましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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