ヒッティングマッスルという言葉を聞いた事ありますか?

 

背筋の事を指す事が多いのですが、背筋が発達しているとパンチ力が強いと言われるアレです。

 

白帯くん
自分も漫画で読んで知っているであります!鬼の顔であります!

 

黒帯先輩
背中がデカイとパンチ力が凄いっていう解説が、漫画とかでもよく出てくるよね!でもさ、考えてみなよ?パンチって「押す系の筋肉」を使うじゃんさ?なのに「引く系の筋肉」である背筋がなんでヒッティングマッスルなの?不思議じゃない?

 

パンチというのは「突く行為」なので、自分から相手に向かって拳を押し出す(プッシュする)筋肉を使います。

 

プッシュ系の筋肉は腕立て伏せやベンチプレスで主に使用する、胸筋や上腕三頭筋です。

 

なのに何で「引く系の筋肉」である背筋の事をヒッティングマッスルと呼ぶのでしょうか?

 

今日はそのヒッティングマッスルについて解説していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

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ヒッティングマッスルを使う時とは?

 

パンチを発射した時は?

 

パンチで使う筋肉を少しバラして考えてみます。

 

構えている状態から相手に当たるまで。

 

パンチを発射してから相手に触れるまでの筋肉はどこを使っているのか。

 

これは「押す系の筋肉」を使用しています。

 

下半身や体幹の筋肉と連動させて・・・。とか言うと分かりにくいので、ザックリ言うと胸筋や上腕三頭筋です。

 

ここではまだ背筋の出番はありません。

 

パンチが当たった瞬間?

 

パンチを発射して相手に当たるまではヒッティングマッスルの出番はありませんでした。

 

当たり前ですよね。

 

パンチを発射しただけですから。

 

発射したパンチが相手に当たった瞬間、ココです。

 

「当たって押し込むんだから、引く要素なくねー?」

 

そう思いますよね。

 

僕もそう思います。

 

ですが相手に当たった瞬間こそ、ヒッティングマッスルが一番活躍する瞬間なのです。

 

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ヒッティングマッスルは体感パンチ力を上げる

 

実際のパンチ力が上がるワケではない

 

前に握力の事について似た様なブログを書いたですが、背筋を鍛えたからと言って、実際のパンチ力が上がるワケではありません。

 

 

過去のブログを載せておきますので、興味がある方は良かったら読んでみて下さい。

 

握力と同じで、ヒッティングマッスル(背筋)を鍛えると体感パンチ力が上がります。

 

体感パンチ力っていう言葉自体が存在するのか分かりませんが、体感パンチ力とは実際に当てた時に相手に体感させるパンチ力の事を言います。

 

これは対象物にパンチを当てると、反発して当てた力が自分にも返ってきます。

 

 

この青い矢印が反発して返ってきた力だとすると、パンチを当てた瞬間、反発したパンチ力が自分に逃げてきているという事になります。

 

この時、反発したパンチ力に自分が耐えられずにグラついたり、ヒッティングポイントまでパンチを押し込めずに押し戻されてしまったら、パンチ力が殺されてしまいますよね。

 

例えば純粋なパンチ力が200kgだったとして、相手に当たった瞬間にパンチが押し込めなかった、もしくは自分のパンチ力に負けて軸が崩れてしまったら,

200kgで発射したパンチ力が100kg~120kg位に軽減されてしまうでしょう。

 

せっかく200kgで発射したパンチが、実際には半分程度のダメージしか与えられていなかったら勿体ないですよね。

 

この反発して自分に返ってきたパンチ力を微動だにせず、逃がさずに自分が耐えきる事が出来れば、発射したパンチ力に限りなく近いダメージを相手に与えられます。

 

なので、ヒッティングマッスルを鍛えるとパンチ力を逃がさずに相手に伝える事が出来るという事であり、実際のパンチ力が上がるという事ではありません。

 

柔道家やレスリングやってる人のがパンチ力があったりする

 

20歳位の話ですけど、パンチングマシーンで柔道やレスリングやってる人と勝負して普通に勝てませんでした。

 

普段からパンチの練習をして、ベンチプレスも100kgは挙げられたのでそこそこだったと思うんですが、友達とゲーセンに行ってパンチングマシーンやろうとなったんですよ。

 

実際にやってみると、向こうは250kgで僕は245kgでした。

 

何回かやりましたが、結局同じ様な結果で僅差で勝てませんでしたね。

 

身長も体重も同じ位でしたが、唯一違う所はベンチプレスのMAXは僕のが上、背筋力と握力は向こうのが上という事でした。

 

ひょっとしたらですが、パンチを発射した時点では僕のが強かったのかもしれませんが、マシーンに当たったパンチの反発力に僕が負けてしまい、それがマシーンに与える体感パンチ力の差になったのかな?って思います。

 

そう思わせて下さい。

 

プッシュ系の筋肉ばかり鍛えていても、実際与えるダメージに表れなければ意味無いですよね。

 

その時は情けないなーと思いました。

 

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パンチの質が硬くなる

 

ヒッティングマッスルを鍛えて体感パンチ力があがると、パンチの質も硬く変わってきます。

 

例えると車のサスペンションと同じで、足回りを硬くするとキビキビした動きが出来る反面、少しの段差でも突き返して振動がきますよね。

 

地面から反発した衝撃を逃がさずにボディに伝わってくると、突き返しでキュンキュン揺れるのと同じで、体感パンチ力が上がると衝撃を逃がさずに相手に伝えられるので、相手からしたらパンチの質が硬く感じる様になり、与えられるダメージが上がります。

 

まとめ

 

今回はヒッティングマッスルについて解説していきました。

 

背筋や握力を鍛えれば、間接的にパンチ力が上がります。

 

ですが、人にもよりますが実際にウェイトトレーニング等で筋トレをすると、背筋よりもベンチプレスのが圧倒的に楽しいです。

 

実際に筋肉を付けると防御力が増しますので、そういう意味でも空手家はプッシュ系の筋トレを好む傾向にあります。

 

僕もそうでしたから(笑)

 

武道として追及するなら握力や背筋を重視した方が良いと思いますが、試合の様な競技として重視するならプッシュ系の筋肉のが重要なのかなって思います。

 

1日に何試合もやるのに耐える身体と、攻撃を喰らった時にその場で踏ん張る力が必要ですから。

 

プッシュ系の筋肉に行き詰まったら、背筋や握力も鍛えて体感パンチ力を上げていく様にすれば良いと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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