極真ルールでは手での顔面攻撃は反則になるので、ガチガチに顔面ガードを固めていないとイケないワケではないのですが、それでも常に顔面の高さにガードを上げていないと上段蹴りが飛んできます。
ガードを上げていなきゃいけないと分かっていても、何回注意されてもすぐにガードが下がる人、ガードが下がるクセが付いている人が上級者の中にも結構いて、こういう人は上段のガードが甘くて上段蹴りを貰ってしまう事が多いです。
何回言われてもガードが下がってしまう人の特徴の1つを、今回は紹介していきたいと思います。よろしくお願い致します。
目次
どうしてガードが下がる?
極真のルール上、ガードは下がりやすい
極真ルールでは手での顔面攻撃は反則になるので、顔面パンチの対策を取る必要がありません。
なので顔面に関しては下から飛んでくる「上段蹴り」だけに注意していれば良いので、比較的見切りやすくてガードが下がっていても対応出来たりします。
それでそのままクセがついてしまって、帯が上がってもガードが下がったままになってしまうというワケです。
腕で間合いが取れていないってどういう状態?
腕で間合いが取れていないとガードが下がり、自分の間合いも無くなります。
これはどういう事かと言ったら、離れている時(組手開始時とか)はガードを上げていると思います。
そして何だかんだで接近して攻防を繰り広げている時、腕で間合いが取れない人はガードが下がってしまうのです。
ヒジを脇腹に付けてしまう人
接近している時の構えを鏡で確認してみて下さい。
離れている時はちゃんとヒジを締めて懐を深く構えていたハズが、接近したらヒジを脇腹にくっつけて少し仰け反った様な構えになっていると思います。
ヒジを脇腹にくっ付けた位置だと、目線では拳が見えているので自分ではガードを上げていると思ってしまいますが、実際の拳の位置はアゴよりも下になり危険な状態になります。
実はこういう人は多くて、自分では気付いていないパターンに陥っています。
接近しても腕で間合いをキープする
簡単に言うと、接近してくる相手を構えている腕で押し込んで、腕の構えを崩さずにそのままを保って下さい。
正確には「押す行為(掌底押し)」というのは反則を取られるので、押さず引かずの状態です。
この状態で戦う事を意識出来る様になれば、ヒジが脇腹にくっ付いて変な構えになる事も無いし、間合いをキープ出来るので上段蹴りもよく見えます。
間合いをキープすれば、相手は上段を蹴りにくくなる
上段蹴りを得意とする人の特徴として、「パンチの間合いで上段蹴りを蹴る」というのがあります。
パンチの間合いというのは、自分や敵の腕や身体の死角が多くあり、その死角から蹴りを放つ事で上段への反応を遅らせる事が出来るからです。
しかし、腕でしっかり間合いを確保されると死角が無くなるので上段蹴りが蹴りにくくなります。
ガードも上がるし上段蹴りの予防にもなるので、一石二鳥の効果があります。
まとめ
ガードは1回下がると下がりっ放しになってしまうので、特に注意が必要です。
接近した時にペタッと腕が縮まる人は、腕で間合いを取れていないという事で、ほぼこの状態に当て嵌まるのではないでしょうか。
いくら顔面パンチが無いと言っても、ガードが下がっていれば上段蹴りを喰らうリスクが高まるので、試合では命取りになってしまいます。
しっかり腕で間合いを取る様にして、ガードを下げないクセを付ける様にして下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。