極真で組手を行なうと、接近戦での攻防が多いと思います。

 

この時、相手の攻撃を受けつつ空いている所に攻撃をする流れになると思うんですが、攻撃を打ってもガードされてまともに当たらない事が多いですよね。

 

白帯くん
接近した状態でパンチを打っても、外受け気味に避けられたりガードされたりで、結局まともに当たらない事が多いんですけど、どうにかなんないですか?

 

黒帯先輩
まあそうなっちゃうよな!っていうか、上級者でも結局はそうなるからクリーンヒットなんて中々無いぞ!だから皆自分の攻撃を当てる工夫をアレコレ考えるんだけど、ガードしている腕自体を破壊するってのも1つの戦法だぞ!

 

フェイントなどを織り交ぜて攻撃を当てるのではなく、ガードしている腕を攻撃してガードを出来なくするというやり方もあります。

 

今回はその説明をしていきたいと思います。

 

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接近したら攻撃はほぼ当たらない

 

極真の組手は顔面パンチが無いので、顔面パンチ有りの打撃格闘技よりも接近して戦う事が多くなります。

 

そうすると、自分の構えている手と相手の構えている手が触れ合う事になるので、その状態でパンチを打っても出だしから軌道を変えられてしまうので当然当たらなくなります。

 

極真の試合で多く見られる光景ではあるんですが、攻撃を当てるのであればここから一歩離れて戦う事を意識しましょう。

 

ポイント
極真の試合によく見られる、頭をくっ付けて打ち合う様な超接近戦なんですが、この距離で戦うとお互い攻撃がクリーンヒットする事はほぼ無くなります。お互いクリーンヒットが無くなるので、「倒されないけど倒せない状態」になりグダグダになる事がほとんどです。この距離で戦う事も必要ですが、まずは自分の距離で戦う事を意識しましょう。

 

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ガードしている腕を攻撃してみる

 

ガードの腕狙いで攻撃する

 

ボディに攻撃を打ったらガードされて、結果的にガードの腕に当たったとかではなく、最初からガードの腕狙いで攻撃を打つという事なので注意して下さい。

 

なので、「今ボディ当たるんじゃねー?」とか思っても今回はそこは無視して、ガードの腕を攻撃する事を意識しましょう。

 

当てるのは肩ではなくヒジ周辺

 

ガードの腕を攻撃すると言っても、どこでも良いというワケではないので狙いを定めましょう。

 

肩口は筋肉で守られています。即効性が低くなりますので肩は避けましょう。

 

 

当てるのはヒジ周辺を一点集中で攻めるカンジになります。

 

攻撃を当てる部分も意識する

 

相手のガードの腕のどちらを狙うかは、破壊した後にどう攻めるかで決めて構いません。

 

自分の得意な方で構いませんが、攻めるのは片腕に集中しないと試合中に効果を発揮させる事が難しいので注意して下さい。

 

カギ突き(フック)や、回り込んでストレートをガードの腕にパンチするのが有効で、この時はきちんと握り拳の骨の部分をガードの肉の薄い部分に当てていきます。

 

蹴りは、背足ではなくスネで腕を蹴る様にして蹴りとパンチでガードの腕を一点集中で攻めていきます。

 

骨の部分を相手の肉の薄い所のちゃんと当てる事を意識していけば、効果は本戦中に現れます。

 

白帯くん
ガードしてる腕を攻撃してホントに意味あるんですか?急所じゃないから、腕なんか攻撃しても相手は何とか耐えられるんじゃないんですか?

 

黒帯先輩
腕を攻撃しても相手は倒れないよ!目的は相手のガードを破壊する事だから、それ自体は倒す目的じゃないからね!ただ喰らえば分かるケド、ガードの腕がヤラれたらガードが上がらなくなるし、腕でガードが出来なくなるからコッチの攻撃がヒットする様になる!

 

ポイント
腕も両腕ありますが、狙うのは片側に集中させて下さい。相手の腕の肉が薄い部分を狙って集中攻撃すれば、本戦中に効果が現れてくると思います。下段蹴りなどを織り交ぜつつ、パンチは全て腕、中段蹴りも腕を攻撃すればガードの腕はほぼ破壊出来ます。最初の1分30秒~2分で破壊、残り1分で攻めれば試合はキマります。

 

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まとめ

 

ガードの腕を破壊すれば、腕が上がらなくなり上段蹴りも決まりやすくなります。

 

相手からしたら「なんだコイツ、腕ばかり攻撃してきてウゼーぞ」って変なカンジになるかもしれませんが、これはこれで戦法です。

 

反則ではないし、相手も気付いた時には「ヤベー、腕がヤバイ」となり、まともにガードできる状態ではなくなってきます。

 

そうなったら攻撃が来ても腕でガード出来ずに、ボディに攻撃を喰らわざるを得なくなります。

 

1つの戦法ですが、普段の組手に煮詰まっているというなら試してみてはどうでしょうか。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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