空手の道着というのは、羽織って帯で止めているだけなので、普通に動いているだけで少しづつ乱れていきます。
なので、組手をやるなんて言ったら激しく動く事になるので、上着はすぐに乱れてしまいます。
基本稽古で道着が乱れても特に何ともありませんが、組手は相手の攻撃を喰らう事を考えるとこまめに直した方が良いです。
今回は道着の防御力について解説していきたいと思います。よろしくお願い致します。
道着は防御力が高い
空手の道着は柔道の道着に比べると薄手なんですが、それでもあるのと無いのでは喰らうダメージが違います。
これは極真の試合が素手っていうのもありますが、スパーリングや交流試合などで拳サポーターを装着していても同じです。
直接攻撃を喰らうのと、道着の布をカマすのとではダメージが分散するのです。
胸骨や腹筋を道着で守る
当たり前ですけど、道着は左右に広がって乱れていくんで、すぐに胸が露出します。
この露出した胸骨に直接パンチを喰らったら、効く効かない以前に骨がダメージを受けます。
胸にパンチを喰らって倒れる人はあんま居ませんけど、胸骨にダメージが蓄積すると胸の耐久力が無くなってくるので、胸パンされたときに耐えられなくなって後ろに下がる様になってしまいます。
腹筋も同様です。
普段はあまり気付かないかもしれませんが、効いた状態で道着ごしに攻撃を受けるとダメージが和らいでいる事に気付くハズです。
ダメージは蓄積されていくので、極真空手の様に1日に何試合も行うという条件であれば、このわずかなダメージの差が後半になって大きな差になってきます。
なので、組手の時はスキを見付けてこまめに道着を直す事をおすすめします。
現役時代の緑代表は道着が乱れない
試合中、道着が乱れない人は誰かと言われたら、僕は新極真会の緑健児代表を思い浮かべます。
緑代表は現役時代、道着を上の方までピシッと重ねて着ていて、試合中も乱れる事はありませんでした。
元々、緑代表がそういう道着の着こなし方というのもあるとは思いますが、ここまでピシッと重ねていると、道着の布2枚重ね分の防御力の恩恵が後半になるにつれて表れてきます。
見栄えも良いし、カッコ良い道着の着方です。
こまめに道着を直す塚本徳臣選手
塚本選手はこまめに道着を直す姿をよく見ます。
塚本選手がフットワークを使って間合いを取っているというのも関係していますが、相手選手と接触してパッと離れて間合いを取ったあと、離れ際に一度道着に手を掛けます。
「この時に攻撃したら当たるんじゃないの?」
って思うかもしれませんが、これは暗黙のマナーで道着を直している時は相手も攻撃を仕掛けません。
もちろん、お互いの攻防がある中で流れを無視していきなり道着を直し始めたらそれは関係ありませんが、間合いを取って一旦流れが途絶えた時ならOKです。
こまめに直す事で見栄えも良くなり、ボディは道着によって守られるので、出来る事なら塚本選手の様に乱れきる前にこまめに直す事をおすすめします。
まとめ
今回は道着の防御力について紹介しました。
道着というのは厚く、丈夫に出来ているので、防御力が非常に高いです。
ゲームで言ったら布の服くらいの防御力は確実にあります。(笑)
素肌に直接パンチや蹴りをもらうと、骨もそうですけど皮膚もダメージを受けてしまいます。
道着ごしに攻撃を喰らったらアザにはならないけど、素肌に喰らったら内出血してアザになる事もよくあります。
あと攻撃が当たった時、道着で打点がズレる事もよくあるので、自然と道着が攻撃の威力を受け流してくれています。
全てをトータルすると、道着はきちんと重ねて着て、乱れたらこまめに直してあまり素肌を露出しない方が試合では有効的になります。
なので、乱れたら「このままで良いや」と思わず、こまめに直すクセをつけて少しでも試合を有利に進めましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。