2019年11月9日(土)-10日(日)の2日間に渡って、新極真会主催の第12回全世界空手道選手権大会が開催されました。

 

僕がチケットを買おうとしていたタイミングでは、2日目の1階指定席のチケットが全て売り切れていたので、1日目のチケットだけ購入して2日目は諦めていました。

 

そんな中、大会前日に家でYoutubeを観ていたら、「おすすめ」に世界大会がライブ配信される予定でさりげなく載ってきました。

 

「え!?Youtubeでライブ配信されるの?」と、1人で声出して驚きましたよ。

 

ライブ配信される告知って多分無かったと思うので、2日目もリアルタイムで観れると思うと嬉しくなりました。

 

まあ事前に「Youtubeでライブ配信します」ってなったらチケットの売り上げも落ちると思うんで、大々的に告知はしなくて良いとは思いますが。

 

家でリアルタイムで試合が観れるなんて良い時代になったなーと感動したんで、世界大会2日目の試合内容を含めて感想を述べていきたいと思います。

 

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画質が超キレイで観易い

 

画質や音質がとても良い

 

まず最初に観て感じたのが、画質が良いので選手の表情など細かい部分もクリアに見えてとても観易いです。

 

試合中は選手の名前・ゼッケン・出身国が画面下部に表示されていたので、これも今どの試合が行われているのか一目で分かるので良かったです。

 

音に関しても、場外に何ヶ所もマイクが設置されていたので、選手の「シュッ!」っていう息遣いや会場の声援なども細かく聞こえているので、臨場感があって良かったです。

 

版権の問題で無音になる事も多々あった

 

これは演武の時や表彰式がそうだったんですが、バックに曲を流している時は版権の問題で音が流せず、無音になっていました。

 

なので少年部の演武がガッツリ無音だったのと、表彰式の賞状とトロフィー授与の部分が無音だったのが残念でした。

 

特に最後の表彰式は、緊張も解けて皆良い表情をしていたので余計に音を入れて欲しかったなという思いがありました。

 

でも、昔だったらチケットを買って観に行くか、ビデオやDVDを購入して編集されたモノを観るしかなかったので、ノーカット試合をリアルタイムで観れる(しかもタダ)という事がとても素晴らしい事で感謝でしかないですね。

 

Youtubeの公式チャンネルにアーカイブが残っているので、興味ある方は今からでも観る事をオススメします。

 

 

 

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大会2日目の感想

 

準々決勝までにA・Bブロックから日本人が消えた

 

準々決勝の時点でA・Bブロックを勝ち上がったのが外国人選手だったので、この時点で必然的に決勝で日本人対決は無くなりました。

 

ちなみにC・Dブロックで準々決勝まで勝ち上がったのは4人共に日本人だったので、この時点で決勝は外国人選手vs日本人選手という事になりました。

 

観てる側からすれば「どうなるんだろう?」という、展開的には面白くなってきましたが、選手からしたらプレッシャーだったのではないでしょうか。

 

しかもC・Dブロックの準々決勝・準決勝は日本人対決だったので、コレは世界大会あるあるで「もったいない」という感覚がありました。

 

優勝は島本雄二選手

 

決勝戦はマシエ・マズール選手と島本雄二選手の対決となりました。

 

マズール選手はゼッケン1、島本選手はゼッケン161で、お互いアタマとケツのゼッケン番号を割り振られていたので、周囲の期待通りにお互い勝ち上がったという所でしょうか。

 

島本選手は突きからの下段や中段の前蹴り(三日月蹴り)が安定していて、「コレに特化している」というより「全てにおいてバランス良くレベルが高い」という印象でした。

 

パンフレットを見ると身長177cm・体重92kgとなっていて、普通この身長と体重のバランスだと身体が重くなってしまって動きが鈍りスタミナも無くなるんですが、島本選手は動ける身体に仕上げてきていて、とても安定していました。

 

マズール選手の圧力のある攻撃を受けても軸が崩れず、バテる事もなく、手数も減らずにちゃんと相手を下げさせる組手をしていたので、決勝での本戦決着は妥当だと思います。

 

判定の時、主審の一瞬の間が残念だった

 

多分これ、誰しもが思ったと思うんですけど、この判定の時に副審が2人島本選手に上げて2人は引き分けだったんです。

 

最後に主審が島本選手に上げて3-0で本戦決着になったんですが、主審が一瞬迷ったというか、躊躇したというかなんか微妙な間が空いたんですよね。

 

判定の時、まだ主審の判定が分かっていないのに、主審が最初に「引き分けイチ・ニ」と判定を口にした瞬間に会場が「ウワー!」という歓声が上がったんです。

 

コレはどういう事か説明すると、判定を読み上げる順番や決まりは特に無いんですけど、主審は自分の判定の方を最後に言うケースが多いんですよ。

 

例えば今回の様な2-0だった場合、主審がもし引き分けの判定だったとしたら、大体の場合が「白イチ・ニ、引き分けイチ・ニ・サン、引き分けー!」みたいに、自分の判定じゃない方を先に言って、後に自分の判定の方を読み上げる場合が多いんです。

 

「引き分けイチ・ニ、白イチ・ニ、主審引き分けー!」っていうのもあるんですが、大体のケースが主審の判定の方を後に読み上げる事がほとんどです。

 

なので最初に主審が引き分けの方を読み上げた瞬間、会場中が主審は島本選手に上げると思い込んで主審が判定を下す前に歓声が上がったという事なんですけど。

 

そして主審が判定を読み上げる時、「引き分けイチ・ニ、白イチ・ニ・・・サン、白ー!!」というカンジで、間が空いたんです。

 

まるで「自分は引き分けにしようとしたけど、会場の雰囲気的に白にあげざるを得なくなった」みたいなカンジがして、個人的にはコレが一番残念でした。

 

島本選手もマズール選手も2日間戦ってきて、お互い素晴らしい試合をしてきたのに、最後の最後で何か気持ち良くない引っ掛かる終わり方をしたカンジがして、自分的に残念に感じてしまいました。

 

主審の判定が下るまで結果が分からないという所も試合を観る上での楽しみになるので、コレはコレで良いと思いますが、試合内容は島本選手が押していた事に間違い無いので、判定を下す時はスパッと躊躇なく下してほしいと思いました。

 

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大会結果

 

11月9日~10日の2日間にわたり、武蔵野の森総合スポーツプラザで開催された第12回全世界空手道選手権大会の結果です。

男子
優 勝 島本雄二(広島支部)
準優勝 マシエ・マズール(ポーランド支部)
第3位 加藤大喜(愛知山本道場)
第4位 ヴァレリー・ディミトロフ(ブルガリア支部)
第5位 落合光星(和歌山支部)
第6位 エヴェンタス・グザウスカス(リトアニア支部)
第7位 江口雄智(福岡支部)
第8位 イリヤ・ヤコブレフ(カザフスタン支部)
敢闘賞 江口雄智(福岡支部)
技能賞 ナザール・ナシロフ(ロシア支部)

女子
優 勝 南原朱里(福岡支部)
準優勝 インガ・ミクスタイテ(リトアニア支部)
第3位 イリーナ・ワリエワ(ロシア支部)
第4位 菊川結衣(芦原会館)
敢闘賞 菊川結衣(芦原会館)
技能賞 イリーナ・ワリエワ(ロシア支部)

 

今大会の結果になります。

 

個人的には女子の菊川結衣選手と、手島海咲選手の軽量級の2人がサイドステップで体重差を上手く封殺して勝ち上がっていたので観ていて面白かったです。

 

まとめ

 

男子は日本の王座の死守、女子は王座の奪還という事で選手の方々は本当に頑張っていました。

 

特に島本選手と女子の南原選手は、前大会終了時点から今大会の王座を死守するという使命感で4年間頑張ってきたと思います。

 

4年間という期間、周囲の期待に応え続けて、空手に全てを捧げて空手中心の生活で頑張り続ける事はとても長く大変な事です。

 

本当にお疲れ様でした。

 

Youtubeでライブ配信という形でリアルタイムで観れた事もとても素晴らしく、新極真会の門戸が広がっているなと感じましたし、Youtubeを観て「面白そうだな、やってみようかな」と思う人が増えると良いなと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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