今や全国各地に極真関係の道場があり、近所に道場が出来たなんて事もあるのではないでしょうか。
「歩いて通えるから、ちょっとやってみるか。」
そんな人もいると思います。
分裂した事により道場が乱立し、目の前に違う派の極真の道場が出来たなんて事もあります。
それとは逆に、採算が合わず、閉める道場も中には当然あります。
僕の道場も途中で閉められてしまって、決断を迫られました。
今日はそんな昔の体験談を紹介致します。
よろしくお願い致します。
目次
その日は突然やってきた
退会するか続けるかを決断する
極真が分裂してから3~4年位経った時でしょうか。
僕が通っていた道場は週に2回、19時~21時しかやってない間借りしている狭い道場でしたけど、普通に生徒数もいて、採算が合わないわけではありませんでした。
ですが、ある日行くとこの道場が無くなるとの説明があり、最初は「えっ!?」ってなりました。
理由を聞くと指導員が不足しているらしく、この道場に指導員を回すなら他の道場に回したいみたいな理由だったと思います。
消去法なんですかね。
利益率の悪いトコを切ったみたいな、そんなカンジです。
そして道場が無くなると共にそのまま退会するか、続けるかを急に決めなければならなくなりました。
続ける場合はどうすんだ?
退会する人は、道場が無くなると共にそのままフェードアウトすれば良いじゃないですか?
続けたいってい人はどうすんだ?って話になるワケですよ。
そしたら、同じ支部内の道場で一番近い道場に移籍する事になるって言われ、そこでも悩むワケです。
この道場から一番近いって言っても20キロは離れてるし、電車や車で通っても片道で+30分位は掛かるし。
地元で家から比較的近いから忙しくても通えてたってのもあるし、この道場の雰囲気と一緒にやってきた仲間との関係が居心地良かったってのもあるし。
続けたいけど、う~ん。ってカンジです。
でも辞めたら自分の取り柄が無くなる事も分かっていたので、辞める事はせずに僕は取り敢えず移籍を選びました。
ちなみにあんま覚えてないんですけど、移籍をしたのは僕だけだったか、僕かもう一人居たか?ってカンジで、ほとんどの人はそのまま退会して辞めてしまいました。
移籍後ってどんな心境なの?
移籍したものの、心境的にはお客さんかな
僕は昔から、通える時はこの「移籍する道場」にも通っていたので、一応皆知ってはいました。
なので全くの初見というワケでは無かったので、通いやすい環境ではありました。
ですが何というか、落ち着くという事は無かったです。
稽古内容などは一切変わらないんですが、何となく「自分はお客さん」的な心境が常にあって、表面的には普通を装っていましたけど距離感を作っていました。
空手を続けたいけど、なんか馴染めずにつまんないんですよね。
つまんないけど、空手を続けるっていう事だけの為に、ムリして通っていたカンジです。
皆、自分の道場に誇りを持ってるよね?
最初に入門した道場が潰れずにあって、そこから「もっと通いたいから少し足を伸ばすか」ってなって、地元の道場と少し離れた道場を掛け持ちして通う。
これは全然OKです。
だけど、地元の道場が無くなって、完全に移籍しろと言われたらこれは全くの別問題になります。
「〇〇道場の」っていう、自分が所属している道場の評判を良くしたい。
その気持ちはありませんか?
試合で優勝したりすると「〇〇道場のアイツは強い」って評判になります。
道場の株が上がると指導員に恩返しが出来たみたいになり、嬉しくなるモノです。
くだらないかもしれませんが、「〇〇道場」という事に、誇りの様な感情を抱く事になります。
道場の活気も良くなり、株も上がり、道場に愛着が沸いてきます。
自分の為に頑張ってきた事が道場の為になり、道場の活気が良くなると自分もより一層やる気が出る。
相乗効果です。
そんなイチから頑張ってきて大好きだった道場が無くなって、移籍して今まで一緒にやってきた仲間も居ない環境で、今までと同じテンションでやれと言われても何か違うのです。
僕は移籍後は心境的にはずっと「お客さん」みたいなカンジで、距離も離れていたので通う頻度も落ちて、惰性で通う様になってしまいました。
でも好きなら続けた方が良い
多分、道場が潰れるという事はどの道場でも起こりえる事です。
例えば支部長が亡くなったら道場はどうなるのか?
道場は支部長の資産だと思うので、誰がどうこう出来る事でも無く、皆が続けたいと思っていても、支部長の親族がムリって言ったら終わりじゃなかろうか?
そうなった場合、指導員が独立して空手道場を出すのかそれは分かりませんが、続けられる環境にあるなら辞めずに続けた方が良いと僕は思います。
辞めるのはいつでも出来るけど、1回辞めてしまったら復帰はほぼしないと思います。
もう十分やったよオレは、空手人生サンキュー!
って清々しく辞めれるのであればむしろ送り出してあげた方が良いですが、心に引っ掛かりがあるのであれば細く繋がっていた方のが後悔がありません。
まとめ
今回は道場が潰れた時の実体験を紹介しました。
自分の道場が潰れるって事はあんま無い事なんじゃないかと思いますが、運悪く僕の所属していた道場は無くなってしまいました。
その潰れてしまった道場の生徒で、今も一緒に続けている人は、僕ともう1人の2人だけです。
唯一の「同士」という感覚で、会うと落ち着きます。
多分道場が潰れなければ、今でも続けている人はもっと居たんじゃないかと思うんです。
週2の19時~21時しかやってない、あの狭い小さな道場で皆と空手を続けたかったな。
今でもそう思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。