極真空手をやっている人で、スパーリングなども普段から積極的に行っていて、試合(交流試合も含む)に定期的に出ている様な人はウェイトトレーニングを行っている人が多いと思います。
やっぱ無差別で戦うとなったらガタイの大きい人と戦う事も多いので、それに耐えうる肉体を作らなきゃいけないので当然ですよね。
でもウェイトトレーニングをやる様になると勘違いをする人が多い様に思います。
ウェイトトレーニング自体は素晴らしいトレーニングですが、やり始めると勘違いをしてしまう人が多くいます。
今日はウェイトトレーニングを行うと発生する「勘違い」を説明していきます。よろしくお願い致します。
目次
何の為にウェイトトレーニングを始めるのか?
極真空手を始めて組手とかも本格的にこなしてく様になると、「オレもそろそろウェイトやろっかなー」って思う時が来ます。
その当初の目的というのは「強くなる為にウェイトトレーニングをやる」という目的なハズです。
これは「空手に必要な筋力を鍛えて今よりも強くなる」という事です。
こう考えて行動に移すのはとても良い事で、極真の試合で勝ちたいのであれば必要な事です。
しかし、実際にジムに通ってウェイトトレーニングを始める様になると、段々と勘違いしてくる自分がいる事に気付いてきます。
僕もその1人でした(笑)。
強くなる為に始めたウェイトトレーニングが、いつの間にか空手の為では無くなってくる時がきます。
ウェイトの為のウェイトトレーニングになってくる
ウェイトトレーニング初期
最初は「強くなる為」のメニューを考えて、トレーニングをしていくと思います。
ジムの人に相談すればメニューを考えてくれたりするんで、その通りに素直にこなしていくのではないでしょうか。
ウェイトトレーニング中期
2~3ヶ月たつ頃にはトレーニングのやり方や要領が分かってくるので、ジムの人が作ってくれたメニューを自分なりに少しずつ改良して、オリジナルメニューにしていくのではないかと思います。
この頃になるとトレーニング後のクタクタ感や筋肉痛が心地良く感じる様になり、「オレ、やってんな!」っていう、手ごたえというか達成感みたいなのを味わう段階です。
まだ空手の方に重きを置いてる段階で、良い頃合いです。
ウェイトトレーニング終期
空手ではなくボディビル的な鍛え方に変わり、「ここの筋肉をもう少しデカくしたい」とか「マックスを伸ばしたい」とか、そういう段階に来るのではないでしょうか。
これは誰しもが少なからずこうなると思うんですが、これはもう空手と関係が無くなってきてただの「ボディビル的なウェイトトレーニング」になってくるワケです。
こうなってくると、「空手の為のウェイトトレーニング」から「ウェイトトレーニングの為のウェイトトレーニング」になります。
筋肉というのは大きくなるには時間が掛かり、少しずつしか成長しません。
なのに燃費が悪く、少しでも油断したりサボるとすぐにしぼんでしまいます。
なので、忙しくて道場とジムのどっちかしか行けないっていう状況になったらジムを優先してしまい、道場はまた今度という事になってきます。
こうなると本末転倒で、もう何の為にウェイトトレーニングをやっているのか分からなくなってくるワケです。
ウェイトやってれば取り敢えず良いだろってなる
ウェイトトレーニングをやってると身体もデカくなって筋力も付くので、「見た目的な強さ」が増します。
そうなると道場に行く回数が減り、ジムに行く回数が増えてきます。
「空手の練習に行ってないけど、ジムで鍛えとけば取り敢えずOKだろ」ってなってきて、もうそうなると末期症状になります。
道場でミットとかスパーリングをして地道に技術を磨くより、自由な時間にジムに行ってウェイトトレーニングをやって筋肉付けて体重増やした方が楽しくてラクじゃん。ってなります。
そうなったらもう筋肉でゴリ押しするだけの、ワンツー下段でグイグイ押し込むだけの空手家が生まれて終了です。
まとめ
ウェイトトレーニングというのはとても楽しく、自分の見た目も変わってくるのでやりがいもあります。
極真を楽しいと感じる人は、ウェイトトレーニングも楽しいと感じる人が多いのではないでしょうか。
しかし、その「楽しい」という感覚が本来の「空手が強くなる為」という目的から遠ざけてしまうというのもまた事実です。
理想は道場に行く頻度を変えずにジムに通う事ですが、コレは指導員とかにならない限り不可能でしょう。
一般の無差別での試合で勝ち上がるには、やはりウェイトトレーニングは必要になるので「空手の為にウェイトトレーニングを行う」という当初の目的を忘れずに、道場はサボらずに通う様にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。