極真の基本稽古には前蹴りや回し蹴りなど、蹴りがあります。

 

そして組手の最中にも下段蹴りを始め、上段蹴りを蹴る場面も多く出てきます。

 

そうなってくると自然と「オレももうチョイ身体を柔らかくしないとダメだなー!」ってなりますよね。

 

そして股割りなどを自発的にする様になると思うんですが、あんまり柔軟性を追求してしまうと腰痛になるので注意して下さい。

 

白帯くん
センパイ!ストレッチをすると腰痛になるって、逆じゃないですか?ストレッチをして柔軟性を高めていくとケガがしづらくなって、腰痛も治るって事じゃないんですか?

 

黒帯先輩
いや、合ってるよ!普通に上段が蹴れるくらいの柔軟性ならそんなに感じないとは思うけど、ペタッと股割り出来るくらいにクニャクニャになると腰痛になっちゃうから気を付けてね!

 

普通はストレッチをして柔軟性を高めていくとケガしづらくなりそうですけど、腰痛になるとはどういう事でしょうか。

 

今日はそんな自分の実体験を交えて紹介したいと思います。よろしくお願い致します。

 

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極真をやる上でストレッチは必要な事だと思う

 

ストレッチって書いてますけど、このストレッチというのは主に「股割り」を意味します。

 

股割りをしないと上段が蹴れないし、股関節の稼動域も制限されますので自由に動けません。

 

なので股割りをやる事自体はとても良い事で、蹴りを行う上で必要な事なので極真をやる上では必須項目になります。

 

「股割りすんのは必須とか言っといて、やると腰痛になるってどっちなんだよ?」

 

ってなると思いますが、様はどういうやり方でどのレベルまでやるのかが重要なんです。

 

白帯くん
というと、やんなきゃイケないけどやり方をミスると腰痛になるって事ですか?

 

黒帯先輩
そういう事だな!股割りをして股関節の稼動域を広げる事は必要だからね!

 

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1日1時間以上ストレッチをしていた

 

僕は極真を始めてから、風呂上りに1時間以上かけてストレッチを行っていました。

 

最初は主に横の股割りです。

 

やり方としては普通に少しづつ足を開いていって、最終的にペタッと割るというやり方です。いたって普通ですよね。

 

この時どうやっていたかと言うと、足を開いてまずは左足の方に上体をグーッと持っていって10回深呼吸。次に右足の方にグーッといって10回深呼吸。最後に前に倒して10回深呼吸というやり方でやっていました。

 

そのセットが終わったら更に少し足を開いてまた同じ様に左・右・前とやってまた広げるという、この繰り返しです。

 

僕は道場では一番柔らかかったんですけど、地面では限界まで開ききらないので、最後は週間誌を3冊ずつ両足の下に敷いて限界まで股を割るというやり方でずーっとやっていました。

 

経験上、股を割るだけなら腰痛にはならない、もしくはなりづらいんじゃないかと思います。

 

僕がやっている、左足・右足の方に上体を持っていった時に伸びる「骨盤周り・腹周り」のストレッチが腰痛を引き起こす原因になると思うので、コレを注意していただきたいんです。

 

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腹周りのストレッチをすると支えが弱り腰痛になる

 

股割りをした時両足の方に上体をグーッと持っていくと、まずは太ももの下が伸びますよね。

 

これは誰もが実感出来る感覚だと思います。

 

そして横にグーッと伸ばした時、横っ腹も同じく伸びますよね。

 

この横っ腹を伸ばしてしまうと慢性的な腰痛になってしまうので注意が必要です。

 

腹周りをストレッチすると腰痛になる原理

 

どういう事かと言うとストレッチする前というのは筋肉は硬く、伸縮性もそれほどありません。

 

コレは一般的に普通に生活したり、普通にスポーツをする上でそこまで柔軟性を必要としないからです。

 

本来はコレが人間の身体の仕組み的に自然な事なのかもしれません。

 

しかし、空手で蹴りを自在に蹴れる様になる為にストレッチをするという事は、本来伸ばさなくても良い筋肉を無理矢理伸ばすという事をするワケです。

 

腹周りというのは、上半身と下半身を繋いでいる重要な部分でありながら支えは背骨しか無く、後は腹周り(体幹)で支えています。

 

当たり前ですけど硬いモノと柔らかいモノを比べたら、硬いモノのが強度が高いですよね。

 

筋肉も一緒で、この支えている硬い筋肉をストレッチして柔らかくしてしまったら強度が落ちてしまいます。

 

そうすると上半身を支えている力が弱くなる(支えが弱くなる)ので、慢性的に腰に負荷が掛かり続けてしまって腰痛を引き起こしてしまいます。

 

「お前の体幹が弱いだけだろ!?ちゃんとストレッチした分、体幹もミッチリ鍛えれば済む話じゃんかよ!」

 

って思うかもしれませんが、それはムリだと思います。

 

ムリというか、無意識で支え続けるのがムリなんです。

 

いくら鍛えても結局ストレッチして柔らかくしてしまうので、「素」の状態が柔らかいんです。

 

意識して常に体幹に力を入れ続ければ平気なのかもしれませんが、そんなのムリですよね。

 

なのでこの「腹周り」のストレッチをすると慢性的に腰痛が襲ってくる様になります。

 

ポイント
腹周りというのは上半身を支えている大事な部分です。この支えている筋肉をストレッチして柔らかくしてしまうと、無意識で上半身を支えていた力が弱くなり、慢性的に腰に負担が掛かってくる様になります。そして気付いたら腰痛持ちという結果になります。

 

股を割るだけなら多分平気

 

前だけに倒す

 

絶対平気かと言われたら多分としか言えませんが、股を割るだけなら腰痛にはならない、もしくはなりづらいと思います。

 

普通に足を開いて、上体を左右には振らずに前だけに倒す。

 

こうすると太ももの内側が伸びて股関節も広がります。

 

骨盤周りや腹周りも伸びている感覚があんま無いですよね。

 

この方法だけでも股割りは出来るので、股関節の柔軟性だけを高めたいというのであればこの方法でやるのが一番だと思います。

 

でも蹴りを打つなら横も必要

 

もうコレは矛盾しているんですが、接近戦(パンチの間合い)から上段を蹴りたいとか言うのであれば、やっぱ横(腹周り)も伸ばしていかないと自由に蹴れないです。

 

なので「どんな間合いでも上段が蹴りたいからグニャグニャに柔らかくするぜ!!」っていうならば、腰痛ライフが待っていると思うのでお楽しみにして下さい(笑)。

 

まとめ

 

今日は柔軟性と腰痛について実体験を交えて紹介しました。

 

僕は元々身体が柔らかくてストレッチが気持ち良く感じて好きだったので、ストレッチは1時間以上掛けて行っていました。

 

おかげで中学2年の時に腰痛に襲われ歩けなくなってしまい、そこから腰痛と付き合っています。

 

幸いにも当時の指導員(今の師範)に良い治療院を紹介してもらったので、その時から治療院にも定期的に通っているので僕の場合は何とか平気です。

 

コレはストレッチをやめない限り治らないと思うので、上手く付き合っていくしかないです。

 

ストレッチを余計にしてしまうと腰痛になるリスクが高まるので、そこは注意して下さい。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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