あきらかに1本勝ちなのに、審判が技を確認出来なかった為、1本勝ちが技有りになって試合が続行された事があります。
「どっかの交流試合か何かの試合?」
違います。
第21回全日本ウェイト制大会の軽量級決勝戦という公式戦の大舞台で、この出来事は起こりました。
今回は極真の試合でもめずらしい(ひょっとしたら唯一かもしれない)、審判が技を確認出来ずに1本勝ちが技有りにされてしまった試合を紹介させていただきます。
よろしくお願いいたします。
目次
第21回ウェイト制軽量級決勝戦での出来事
山本健策 VS 小宮山大介の試合で起こった
この試合は新極真会の第21回全日本ウェイト制大会軽量級の決勝戦で起こった出来事になります。
この動画のちょうど1分辺りなんですが、小宮山選手が左下段を蹴ってくる所に、山本選手がボディに右の突きをカウンターで入れた所、小宮山選手がダウンし、うずくまります。
動画では副審が映っていないので、旗がどの様に上げられているか確認出来ないんですが、小宮山選手が突きを喰らってダウンした時に1回目の笛が鳴っていて、うずくまった時に2回目の笛が鳴っているので、副審は技有りから1本に判定を変えている事が笛の音で分かります。
動画を観れば分かりますが、余裕で3秒以上ダウンしています。
その後、主審が副審を読んで審議した後、動画では映ってないんですが主審が最高審判長の所へ確認に行っている動きをするので、審判の総意で技有りにした事が分かります。
審議後、技有りとなり試合再開
「中段突き技有り」の判定になり、試合再開
その後、「中段突き技有り」の判定で試合は続行しますが、技を確認出来なかった為に審議となったのに、中段突きで技有りとなったという事は、中段突きでダウンを奪ったと確認したという事になります。
多分ですがここで審議したのは、蹴りとかで金的に当たってしまい、それで小宮山選手がうずくまった可能性があるんじゃないか?と思ったからだと思うんです。
ですが、金的ではなく中段突きでダウンしたと確認できたのなら、なんで1本勝ちにしなかったのか疑問です。
小宮山選手がダメージ回復し、怒涛のラッシュ
審議に時間が掛かっていて、当たり前ですが小宮山選手のダメージも回復していきます。
結局1本ではなく技有りとなり試合は再開しますが、息を吹き返した小宮山選手は怒涛のラッシュを仕掛けていきます。
当たり前ですが、技有りを取られている以上、技有り以上のポイントを取り返さないと負け確定なので、いくしかないからです。
小宮山選手は左下段を連打して攻めまくっているので、下段に焦点を絞って攻めていっている事が分かります。
結果は判定で山本選手が勝利
結果としてそのまま試合は終わり、判定で山本選手が勝利しました。
結果的に良かったのかもしれませんが、もしその後、山本選手が技有りもしくは1本を取られて負けてしまった場合、どうなってしまうのか?
どうにもなんないんですけど、ビデオで確認したのであれば1本で良かったんじゃないか?と思う試合でした。
まとめ
今回は「審判が技を確認出来なかった試合」を紹介しました。
明らかに1本勝ちなのに、審議後に技有りにされてしまっためずらしい試合です。
試合というのはナマモノなので、その時に判定を下さないと冷めていってしまいます。
審議に時間が掛かり、小宮山選手もダメージから回復し、何事も無かったかの様に試合場で不動立ちで待機されていては、選手も観客も「その時の熱気」が冷めます。
選手からしたら、この大会に焦点を絞って稽古を積んできていると思うので、その努力を無駄にしない様な公平な判定をしてもらいたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。