新極真会(極真カラテ)の稽古って何をやるのか?普段目にする機会も無いので、全く分からないですよね。
道場が1階にあってガラス張りになっていて中の様子が見える。そんな道場が近くにあれば何となく雰囲気は分かると思いますが、そういう道場は少ないので一般人には知る機会がほとんど無いと思います。
「痛いのかなー?」「オレに出来んのかなー?」と、自分の中で勝手にハードルを上げてしまっている人も中には居ると思います。
それで「ウーン。入門してすぐ辞めちゃったらアレだから、入るの辞めとこう」って自分で自問自答して諦めてしまう。勿体無いです!せっかく興味があるのならば足を踏み入れてみてはどうでしょうか?
みんなが思っているほど普段の稽古は激しいモノでは無く、老若男女みなさん楽しく出来る内容になっています。今回はその中で新極真会の「基本稽古」を紹介していきたいと思います。
基本稽古
新極真会の稽古には「基本稽古」「移動」「型」の3つがあり、この3つは一回の稽古で必ず行います。黒帯~白帯まで、分け隔てなく全員で行なう稽古になります。今回はその内の「基本稽古」について紹介していきます。
稽古が始まると帯順(先輩順)に前から整列し、白帯は一番後ろに整列します。
稽古中での待機する立ち方は「不動立ち」という立ち方(足は肩幅で両足均等に体重をかける・両手を握り拳は帯の高さで立つ)になります。
一般的な「休め」の様な片足に体重を掛けて立ったり、腕組みしたりはダメです。
私語厳禁で、稽古が終わるまでは休憩もありませんのでトイレも稽古が終わるまでは原則行く事は出来ません。本当にガマン出来ない時は指導員に断りを入れて行く事は出来ますが、稽古が始まる前に済ませておきましょう。
そして最初に行なう稽古は「基本稽古」です。
基本稽古は「三戦立ち(さんちんだち)」という立ち方をしながら進められていきます。聞き慣れない名前で変な名前と思うかもしれませんが、空手の立ち方の中で最初に教わる立ち方になります。
三戦立ち
このイラストで三戦立ちの説明をさせていただきます。
初心者だと、拳の位置・足の位置がばらばらになってしまいがちなので注意して下さい。
あとコレは全ての動作でありがちなんですが、肩が上がってしまうので気を付けましょう。肩が上がるのは、この先永遠のテーマになってきます(笑)
基本稽古は3種類ある
この三戦立ちで新極真会の「突き」「手刀」「受け」の技を行なっていきます。俗にいう「正拳中段突き」とかはこの立ち方で突いていきます。
「突き」「手刀」「受け」の3種類の基本稽古がありますが、僕が通っている道場では1回の稽古で行なうのはこの3種類の中の1つです。
その日、何を行なうのかはその場で指導員が決めます。多分ですケド時間も限られているのでどこの道場も一緒だと思います。
だから今回「突き」の稽古をやったとして、次回来た時もまた「突き」の稽古という事も普通にあります。
5~6回通っても「まだ『受け』の稽古をした事無いんだよなー」って事もありますが、通っていればいつかは当たるので焦る事はありません。
稽古は指導員が前に立ってこちらを向いて号令を掛けながら一緒に行なうので、白帯の人はそれを見ながら動きをマネする事になります。
初めての人も指導員に「取り敢えず回りを見てマネしてみて」と言われると思います。
分からないと指導員が横に来て細かく教えてくれるので安心して下さい。
「肩が上がっている」・「手首が曲がっている」・「軸が曲がっている」など、動作がおかしいと指導員から修正されます。これは茶帯・黒帯になっても同じです。
この3種類の内の1つの稽古が終わったら、次は蹴りの稽古になります。
ここで三戦立ちは終わりです。動くと道着が乱れるので、こういった区切りの良いタイミングで「道着を直して下さい」と指示があると思います。
先ほど休憩は無いと書きましたが、こういった数秒間のひとときが休憩になります。
蹴りの稽古
蹴りの稽古は不動立ちの状態で、帯の横や帯の前を持って行ないます。これも指導員から「帯の横を持って」などの指示があってから、「前蹴りいきます」と指示があるので、指導員の指示に1つ1つ従えば大丈夫です。
ざっと思い返して、この蹴りは毎回基本稽古でやるんじゃないかなーっていうのをまとめました。
基本的な蹴りなので、どこの道場でも行なっていると思います。
この蹴りプラスアルファ何かやっているトコもあると思います。「前蹴上げ」「後ろ蹴り」「後ろ回し蹴り」など蹴りの種類はまだあるので。
1つの蹴りにつき大体20~30回くらいは最低蹴るので、上記の9種類を30回ずつおこなうと・・・。合計270回!
どひゃー!!多いですね!!
しかも金的蹴りと関節蹴り以外は「顔の高さ」を狙って蹴る事になるので、最初は結構キツいと思います。
普段そこまで足を使う事も無いですし、顔の高さまで足を上げるのも大変です。ある程度の柔軟性も必要になってきますしね。
でも実は茶帯・黒帯になってもこのツラさは変わりません。
いつもその時の全力で行なうので、いつになっても負荷は変わらないというか。
ラクしようと思えば出来なくもないですけど、一番前に整列していて後輩達が後ろから見ているのにそんな姿見せられないですよね。ですから白帯も黒帯もツラさは一緒です。頑張りましょう。
まとめ
今回は「基本稽古」について書いていきましたが、実際難しい事は無くてみんなのマネしながらやればほとんど出来ると思います。
整列も白帯の場合は一番後ろの一番端なので、指導員以外に見られる事も無いので思っているより気楽に出来ると思います。
武道の世界は「習うより慣れろ」なので、数をこなせば誰でも上達します。
個人競技なので頑張ったら頑張った分、サボッたらサボッた分が自分に跳ね返ってくるので、そこが楽しいところです。お互いがお互いを刺激し合って頑張りましょう。
この記事を読んで少しでも新極真会を身近に感じてもらえたのならうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。