鉤突き(かぎづき)はワンツー、下突きと並び最初に教わる突きの1つになります。
日本語だとどういう突きなのかよく分からないと思いますが、フックになります。
この突きは応用していけばどんな突き(パンチ)にも化ける万能な突きになります。
今回は最初に教わる基本的な動きを分かりやすく解説していきたいと思います。
鉤突き(かぎづき)とは
鉤突きはワンツー、下突きと一緒で組手で使用する基本的な突きになります。
これは1挙動目の突きを打つ途中の動きを描いたものなんですが、ワンツーとは違い左足を前に出しながら左側(突き手側)に腰を切っています。
腰を切りながら肘を90度に曲げて突きを打つ体勢を作ります。
鉤突きは相手の脇腹をめがけて打ちますので、拳の位置は腹の位置まで下げます。
鉤突きは突き手を下げるのでガードが下がりがちになりますが、右手のガードは下げない様に注意して下さい。
そしてこれが1挙動目の追い突きを打った状態です。
肘を90度曲げた状態で、腰を右側に回転させると同時に相手の脇腹めがけて突きを打って下さい。
この時、踏み込んだ左足のつま先は正面です。
腰を回転させて打つので、左足のつま先も腰の動きにつられて右側に向いてしまいがちになりますがつま先は正面をキープして下さい。
ワンツー、下突きと同様に左足が踏み込み終わると同時に突きが打ち終わる様に意識して下さい。
そして左の突き手を顔面の横に上げると同時に、右手のガードをそのまま腹の位置へ降ろすと、自然と右手が90度に曲がって突く体勢が作れていると思います。
そのまま右足のつま先で地面を蹴りながら足首を返すと同時に、腰を回転させながら右手で相手のわき腹めがけて突きます。
この時、腰の回転と共に身体の軸が左側に傾きやすいので注意して下さい。
突いたら左足を元の位置へ戻すと同時に、右手(突き手)を元のガードの位置へ戻します。
これで一連の動きは終わりです。
鉤突きは腰の横方向の自然な動作をそのまま利用する事が出来るので、下突きよりも体重が乗せやすいと思います。
【メリット】
1. 腰の動き(ねじり)の力を拳に伝えやすいので、威力が高い
【デメリット】
・ 大振りになるので、ガードされやすい
・ 鉤突きの軌道上には相手の腕(ガード)がある
鉤突きを有効に当てる方法
鉤突きは威力が高いのですが、組手の構えで向き合った状態から普通に打ってもガードに阻まれてヒットしません。
構え合った状態で正面から鉤突きを打つと、ちょうど相手の肘があるのでガードされてしまうのです。
ではどうすれば有効に当てることが出来るのか?
右側に回ってみぞおちへ打つ
基本的な使い方としては、向かって右側(相手の左側)へ回って、左鉤突きを相手のみぞおちへ打ち込むのがやりやすいと思います。
腕と腕の間(ガードの隙間)を狙うカンジです。
動き方としては、相手と向かい合った状態から右足(後ろ足)を相手の右側へ踏み込めば相手の横へ回り込めます。右足を踏み込んだ後に左足を引き寄せます。
この時の足の前後の幅は、普通に構えた状態から左足を一歩前へ踏み込んだ時の幅になる様にすれば尚良いです。
そしてこの相手の右側に立った状態から左鉤突きを打てば、自然と軌道上に相手のみぞおちがありますよね。
こんなカンジで、基本的に鉤突きは左右に回りこみながら打ち込んでいく動きになります。
サイドステップしてボディに打てる様になってきたら、今度は胸へ叩き込むとか応用は色々効きます。
自分より体重が重い人と組手をすると、真正面から打ち合うと間違いなく押し込まれてしまうので、サイドステップを駆使しながらの鉤突きは有効になります。
威力も高く、横から攻撃が来るので相手からしたら死角からの攻撃になり、上手く使えば鉤突きをきっかけに相手を押し込む事も十分可能なので練習して身につけましょう。
まとめ
正面からの攻撃はワンツーと下突き、サイドからの攻撃は鉤突きというカンジで使う事が多いので、3種類の突きをバランス良く練習しましょう。
人にもよりますが、僕はサイドに回ってからの鉤突きを多用していました。
サイドステップを使うのであれば必須のパンチテクニックになりますので、鏡を見ながら、サンドバッグを打ちながら色々試してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。