組手でお互い構えて向かい合っていると、隙という隙が無くて「どこ攻めようかなー」って時がありますよね。

 

こういう時は見合っていても仕方無いので、どちらかが攻める事になるんですが、下手に動くとその隙を突かれて攻撃されてしまうというのもよくあります。

 

白帯くん
普通に構えてる状態でお互い仕掛けないと、「お見合い状態」になっちゃいますよね!でもこっちから攻撃を仕掛けたら、絶対相手に返されるなって雰囲気が漂っていたら攻めあぐねちゃいます!どうしたら良いんですか?

 

黒帯先輩
攻撃を仕掛けている時が一番隙が出来る時だから、そういう時はやみくもに攻められないよな!相手に隙を作って、そこに取り敢えず攻撃を叩き込みたいワケじゃんさ?そういう小技を1個教えてあげよう!

 

こういう時は下手に攻めると逆に返されてしまい、ペースを持っていかれる場合もあるので注意が必要です。

 

今回は向かい合った状態で相手に隙を作らせる小技を1つ紹介したいと思います。よろしくお願い致します。

 

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見合った状態ってどんな状態?

 

先に仕掛けられた方のが攻めやすい

 

見合った状態というのは、お互い攻めあぐねて様子を見ている状態です。

 

何でこんな状態になるかと言ったら、基本的に構えている状態というのはあまり隙がありません。

 

そして攻撃をした時に大きな隙が生まれるので、皆そこを攻めて攻撃の起点を作りたいワケです。

 

なので、お互いが「相手に先に動いてもらいたい」という状態になると、こういったお見合い状態になってしまうワケです。

 

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相手のガードが無ければ攻撃は当たる

 

単純に考えると、相手のガードが無ければ隙が出来てそこに攻撃が当たります。

 

という事はその状態を作り出してあげれば良いという事になります。

 

相手のガードの腕を払い落とす

 

普通は相手がパンチを打ってきたら、そのパンチを外受けとかして受け流しますよね。

 

今回はそうではなく、構えている腕を外受けしてガードを払い落としてしまいます。

 

 

相手に悟られない様に、さりげなく相手のガードの腕の外側に手を持ってきます。

 

 

そして、手首辺りを狙って一気に外受け気味にガードを払い落とすと、胸が空きます。

 

こうすると相手からの攻めを待つ事なく、こちらから仕掛けて相手に隙を作らせる事が出来ます。

 

こうなったら相手のヒジから先(前腕部)が下に払い落とされるので、空いた部分にパンチを打ち込む事が出来ます。

 

ここを攻撃の起点としてこちらから攻めていけば、ペースを掴んで攻めていく事が出来るというワケです。

 

白帯くん
ガードしている腕を払い落とすとか、そんな事考えた事もありませんでした!確かにコレがキマればこっちのペースに持ち込む事が出来ますね!

 

黒帯先輩
1つの手段だけどな!毎回上手くキマるワケじゃないけど、不意にパパッとやると最初の1回目はキマる事が多いんじゃないかな!毎回やると技を覚えられて決まらなくなるから、たまに使う程度にしときなよ!

 

ポイント
相手は「何の攻撃が来るんだ?」と受ける準備をしている所でガードの腕を払われるので、これは一種の「不意打ち」になります。なのでガードの腕を払い落とす動きは、自然な動きで一瞬で行なって下さい。そして、払ったと同時に反対の手で空いた所にパンチを叩き込んで下さい。払いと攻撃のタイムラグがあるとガードを戻されてしまい、上手く決まらなくなります。

 

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パンチを入れた後の展開が大事

 

効かせる目的のパンチではない

 

この技術は「効かせる目的」ではなく、「攻撃の起点を作る目的」の技術なので、勘違いしてはいけません。

 

なので「払う→パンチを入れる→パンチが入ったから終わり」ではなく、その後の展開がきちんと頭の中で出来上がってないとこの技術がムダになってしまいます。

 

組手というのは自分から攻めていかないと主導権は握れないモノです。

 

これは自分から仕掛けて攻撃を当てて主導権を手繰り寄せる事が出来るので、「パンチを入れたらその後はこう攻めていく」と攻めのプランをきちんと立てて、その通りに実行していく事が大事になります。

 

白帯くん
単発で終わってしまったらこの技術はあまり意味が無いという事になるんですね!

 

黒帯先輩
意味無くはないけど、攻撃の起点を作る目的の技術になるからさ!パンチを入れたら目的達成じゃないんだよ!「パンチを入れたらこう攻めて、ここまで繋げる」みたいな、その後自分の思い描いた展開に持ち込んでいく事が大事なんだ!

 

ポイント
相手のガードを払ってパンチを叩き込んでも、ダメージはそこまで期待出来ないと思います。ですが相手を少し崩すとか、ペースをこちらに持ってくるという目的は十分達成出来ると思います。なので、パンチを入れた後の展開を頭の中でイメージし、ペースを掴んでいく事が大事になります。

 

まとめ

 

今回は見合った状態で攻めあぐねた時の小技を1つ紹介しました。

 

組手というのは、相手に先に攻められてペースを持っていかれると、いくら上手く攻撃を返していても印象として相手のが良く映ってしまいます。

 

攻撃を仕掛けたら、その時に生じた隙を攻められてしまう確率は高いです。

 

ホントは相手から仕掛けてもらって、それを返していきたい。だけど自分から攻めていかないと負けてしまう。

 

そういうジレンマがありますが、こういう小技を使って攻撃の起点を作ってみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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