極真空手は公式の全日本大会や地方大会以外にも、誰でも参加出来る「交流試合」を定期的に行なっているので、白帯でも試合に出場する事が出来ます。

 

そして試合は誰でも緊張するモノですが、最初の1試合目というのが一番緊張するんです。

 

白帯くん
自分はまだ試合に出た事無いんですけど、やっぱ緊張するモンなんですか?

 

黒帯先輩
緊張するよ!色んな事を考えちゃうな!「どんだけ攻撃強いのかなー?」とか、緊張と恐怖感が入り混じった独特なカンジだよ!その中でも最初に1試合目が一番緊張するし、一番身体が動かないから気を付けなきゃイケない!

 

試合に出る時の最初の関門として、この緊張感のせいで実力が出せない事が挙げられます。

 

コレは試合に出る限り付き纏ってくる永遠のテーマになってくるので、今日は緊張のほぐし方を紹介したいと思います。

 

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試合には独特な緊張感がある

 

試合が近付くにつれ、緊張してくる

 

試合会場に入って着替えて準備している時なんかは特に緊張していなくても、自分の出番が近付いてくるにつれて徐々に緊張してきます。

 

なので「オレ緊張してないよ!」って余裕をカマしていると、出番が近付いて試合場の脇に呼ばれて待機している時に、一気に緊張感が増して頭真っ白になる事もあるので注意が必要です。

 

独特な謎の恐怖感が襲ってくる

 

多分コレは格闘技独特の緊張感だと思うんですが、相手がとてつもなく強く見えてきて「殺されるんじゃないか?」という恐怖感が襲ってきます。

 

「どんだけ強いパンチで、どんだけ強い蹴りで攻撃されるんだろう」と、勝手に自分の中で相手の存在を大きくしてしまって恐怖に押し潰されそうになってしまい、緊張のドツボにハマッてしまいます。

 

1試合目というのは特にその傾向が強く出ますので、緊張を無くす事は出来ませんが「良い緊張感」へと導く必要があるワケです。

 

小便がしたくても出ない

 

緊張で何回トイレに行っても小便がしたくなるんですが、これも不安材料の1つになります。

 

さいさっきトイレに行ったばっかなのに、また小便がしたくなる。いざトイレに行っても何も出なくて結局意味が無いみたいな事を繰り返します。

 

「ファウルカップ穿いたらもうトイレ行けないしなー」、「試合中に腹蹴られて小便出ちゃったら困るしなー」ってくだらないかもしれませんが、こういう不安が頭から離れずに緊張感が増してしまいます。

 

ポイント
「相手はどんだけ強いんだろう」という恐怖感とか、止まない尿意なども緊張感を増す要因です。これは勝手に自分で自分を追い込んでしまっているのですが、これを良い方向にコントロールするには相当な場数と経験が必要になります。一番簡単で和らげる方法としては仲間や友達と一緒に行って、いつも通りの会話をして笑ったりしていれば和らぐのではないかと思います。

 

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まずは汗をかいた方が良い

 

まずは、何でも良いのでウォーミングアップをして汗をかいた方が良いです。

 

自分では緊張していないんじゃないかと思っていても、無意識のうちに緊張しています。

 

そして緊張していると汗も出にくいので、試合会場に着いたらまずは会場周辺をジョギングしたりして、とにかく汗をかいて下さい。

 

汗をかく事により、ドキドキ上がっている心拍数が汗をかく前よりも落ち着いてきます。

 

白帯くん
体力温存で、アップしないでそのまま試合に出ちゃダメなんですか?

 

黒帯先輩
ウォーミングアップはした方が良いよ!普段の稽古で、道場に着いてスグに「本気で組手して」って言われたら「ちょっと待ってくれ」ってなるだろ?身体は温めておかないと良いパフォーマンスが出来ないし、ケガをしちゃうぞ!

 

ポイント
汗をかく事でドキドキしている心拍数が落ち着いてきます。逆に汗をかかないと、何も動いてない状態で心拍数だけ高鳴ってきますので、息苦しくなってきたりして地に足着かないフワフワした状態になってしまうので、試合でテンパッてしまいます。

 

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試合が開始したら、最初の下段蹴りをスネ受けする

 

緊張で攻める事しか頭にない

 

1試合目というのは試合の空気感にも慣れていないので、一番緊張している(身体が強張っている)状態です。

 

試合が始まったら大体の人が攻撃する事に集中してしまっていると思います。

 

試合前にイメージしていた動きなんて吹っ飛んでしまって、開始の合図と共に攻める事しか頭に無い常態です。

 

そうなるとどうなるかと言うと、お互いが防御をしないままパンチと蹴りの打ち合いになり、ヘバッた方が負けるという展開になります。

 

これは試合経験の少ない人によくある事(というかほとんど)で、道場のスパーリングでは普通に出来るのにいざ試合になると「なんでパンチのラッシュと下段しかしないんだ?」という戦い方になります。

 

緊張で頭が真っ白になっているのと、相手の戦い方に引っ張られてしまうのでこういう展開になってしまいます。

 

最初の一発目の下段蹴りをスネ受けする

 

まずは落ち着いて相手の下段蹴りをスネ受けしてみましょう。

 

スネ受けというのは相手の動きがよく見えていないと上手くキマらず、しかもその蹴りが本気で自分を倒そうとしてきている「生きた蹴り」なら尚更です。

 

その蹴りをスネ受けするという事は、試合が始まってから相手の攻撃を良く見て対処しないとムリなので、緊張しつつも「自分をコントロール」していないとスネ受けは出来ません。

 

経験上、このスネ受けする時の「足を上げる動作」も、緊張感の中で地の足を着けて足に神経を行き渡らせる効果と、落ち着き感を与える効果がある様に思います。

 

まずは攻撃をよく見て捌く事になるので、開始直後の相手のイキッたパンチも捌いて下段をスネ受けとかしたら審判の印象も「落ち着いてるな」となるので、試合を有利に進める上でも1発目の下段蹴りをスネ受けする事は良い方法だと思います。

 

白帯くん
下段蹴りをスネ受けするって、そんな事で良いんですか?

 

黒帯先輩
スパーリングで出来る事を試合でやるというのは大変な事なんだよ!試合中は緊張して痛みもあまり感じないから、受けはおろそかになって攻撃ばっかしようとする!その中で、落ち着いてないと出来ないスネ受けをする事で本来の自分のスタイルを取り戻すってワケだ!

 

ポイント
スネ受けは足を上げて受けを行なうので、下半身に意識を集中する事で緊張でフワフワしている状態を和らげる事が出来ます。スパーリングでいつも出来ている事が出来ないのが試合です。試合の緊張感の中、攻めっ気を抑える効果もありますし、単純ですけど落ち着きを取り戻す良い方法になります。

 

まとめ

 

試合というのは楽しい反面、とても緊張します。

 

この緊張感も慣れれば病みつきになってしまうんですが、この緊張を和らげる方法を自分であみ出さないと、練習した動きが出せずに試合が終わってしまう事になります。

 

その中でスネ受けというのは「パンチを外受けする」とかよりも受けの難易度が高く、落ち着いていないと上手く決まりません。

 

スネ受けする事で下半身を意識するのと、スネ受けした時に蹴り込まれる事で下半身に刺激を受けてより地に足が着くカンジがあります。

 

試合は普段の練習の成果を試せる場なので、普段通りの自分が出せなければ悔いが残ります。なので、緊張してどうしたら良いんだ?っていう人は一度、最初の一発目をスネ受けする事を試してみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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