極真空手を始めるにあたって、最初の(最終?)目標は黒帯取得だと思います。
最初に言っておくと、新極真会は黒帯(初段)の審査は各支部長に一任されているので、審査基準は各支部バラバラです。
基本的な「基本稽古・移動・型・10人組手」は同じですが、プラスアルファ「その支部オリジナルの審査基準」が設けられている場合があります。
この「支部オリジナルの審査基準」が鬼畜だった場合、普通に通うだけでは黒帯は絶対取得出来ません。
僕の経験を元に、今回はその「支部オリジナルの審査基準」の例を紹介していきます。
共通の審査基準
まずは共通の審査基準として、「基本・移動・型・10人組手」があります。
基本・移動・型は毎回の稽古で必ず行なうので、この3つに関しては心配する事は無いでしょう。一番の難関は10人組手です。
10人組手
1. 組手時間は1人1分
2. インターバル無しで10人連続で行なう
3. 戦いきれないと失格
パッと見、10分耐えればOKならイケるのではないか?と思いますが、これは大きな間違いです。
審査を受ける人というのは普段からスパーリングをよくしているでしょう。2分1セットで30分くらいはグルグル回して行なっていると思います。
30分スパーリングし続けられるんだから10分は余裕だろ?って思いますが、これは相手も同じ様に30分スパーリングして同じ様に疲労していくので、条件が違います。
昇段審査を受ける10人が2人1組になって、その10人で回して10人組手をやれと言ったらその条件に当てはまりますが、フレッシュな相手と10人戦い続けるというのは「組手の流れ」が無くなるので、こちらの疲労感は倍増します。
支部オリジナルの審査基準
支部オリジナルの審査基準は、各支部違うので他の支部はどんな基準になっているのか僕には分かりませんが、僕が所属していた支部の審査基準なら分かるのでそちらを紹介したいと思います。
拳立て伏せ100回
拳立て伏せを100回。これは基本・移動・型が終わった後、組手を行なう前に行います。
指導員が前で号令を掛けて、その号令に合わせて拳立て伏せをしていきます。号令から遅れてしまっても途中で腰を上げてブレイクしても100回やり切ればOKです。
1年間に100回出席する
これも結構キツい条件で、19時開始から参加で1回のカウント。遅刻した場合は0.5回のカウントなので社会人は結構キツいのではと思います。
週3回通えれば少し余裕を持ってクリア出来ますが、これは週3日以上道場が開いている事がまず条件になってきます。
自分の通っている道場が週1・もしくは週2日しかやっていなかったら自分の道場に通っているだけではクリアする事は出来ず、1年間遠征し続けなければならない為、負担が増えます。遠征して遅刻で0.5回とか言ったら、それこそ心が折れます。
ベンチプレス100kgを挙げる
これが鬼畜条件で、拳立て伏せ・100回出席は努力で何とかなりますが、ベンチプレス100kgはジムに通ってトレーニングする必要があり、道場に通っているだけでは絶対ムリな条件です。
ウェイトトレーニングでベンチプレス100kgは努力すれば誰でも達成出来る数字ではありますが、真面目にトレーニングして1~2年は掛かります。普段仕事をしていて、道場にも通いつつウェイトトレーニングも平行して行なうと、確実に空手中心の生活にならないと不可能です。
ウェイトトレーニングもやったらやったで楽しいんですが、空手の審査とは別だと思うのでこの条件は少し疑問に思います。
他の支部はどうなのか
上記に挙げた条件は僕が前に所属していた道場の条件で、今の道場の条件は拳立て伏せ100回なのでそれだけで大分違います。
昔の総本部の基準では、棒の両端を両手で掴んで縄跳びの様に飛ぶ「棒飛び」や、逆立ちで道場を往復する事、天井から糸を吊るしてその先端に玉をつけて飛び蹴りで玉を蹴る「玉蹴り」があったと記憶しています。
各支部によって昇段審査の条件が変わってくるので、黒帯を視野に入れているのであれば最初に確認した方が良いと思います。
ベンチプレス100kgとか空手と平行してやっていかないとムリなので、そこで足踏みしてしまったら心が折れる原因になってしまいます。
まとめ
今日は新極真会の黒帯(初段)の取得条件について説明しました。
黒帯取得は1つの目標になってくると思いますので、審査内容をよく把握して準備していかないと、肝心のところで足踏みしてしまいます。
そうならない様に日ごろから努力を怠らずに、黒帯取得に向けて準備をしていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。