極真空手というか、空手と他の格闘技の違いは、手足の末端部分を鍛えて使用する事ではないでしょうか。
これはグローブなどを着用して戦う事を前提していない、空手の最大の特徴だと思います。
その中で、中指一本拳というのがあるんですけど、ご存じでしょうか。
今回は基本稽古などで教わる事が無い「中指一本拳」について解説していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
目次
中指一本拳とは一体?
中指一本拳の握り方
読んで字の如く、中指で突く技術になります。
普段突く時に当てている部分ではなく、中指だけ少し出っ張らせて握り込むと、中指だけ突起します。
この突起した部分で突く事を中指一本拳といいます。
中指一本拳は握力がキモ
握力が無いと一本拳は打てない
一本拳を打つには、いつも以上に拳を握り込む必要があります。
握り込まないと中指が引っ込んでしまうからです。
握り込み方としては、普通にギュッと握り込んだら突起させた中指も内側に握り込まれてしまうので、親指と人差し指・薬指と小指で挟み込む様に握り込みます。
そうして中指を突起させた状態で固定させて、狙った所にズドッと打ち込む。
コレが中指一本拳です。
中指一本拳の注意点
指をケガするリスクが高い
中指一本拳は普段から握り込む練習、突く練習をしていないと自分もケガをします。
ハンパな知識だけで突くと、自分の拳を痛めます。
拳というか、拳よりも弱い「指」で突く事になるので、突いた衝撃で指がイキます。
相手にダメージを与える以前に、自分の指を痛めて長期離脱という事になりかねないので、しっかりと鍛えて打つ時を見定めましょう。
相手にもケガをさせてしまうリスクが高い
当たり前ですけど、中指一本拳で突くと相手にもケガをさせるリスクが高いです。
普段のスパーリングなどで使うと危険な技になるので、練習では使わない様にしましょう。
下手すると骨折させる事になりかねません。
中指一本拳の練習方法
握り方
練習方法は、まずは中指一本拳の形で握り込む練習をします。
ギュッ、ギュッと、すぐに握り込める様に繰り返し「握り」の練習を繰り返して、中指一本拳の握り方を固める様にしましょう。
一本拳で指立て伏せ
ヒザ立ちの状態からで良いですが、中指一本拳で指立て伏せをして、中指を鍛えていきます。
フローリングでは無理ですが、道場などは床にクッション材を敷いてあると思いますので、そこでなら中指一本拳での指立て伏せが出来ます。
ヒザ立ちの状態から少しずつ始めていって、普通の状態で出来る様になってきたら実戦(試合)でも使用できるのではないかと思います。
まとめ
今回は中指一本拳について解説しました。
鍛えていけば試合でも使える技術になりますが、中指一本拳は高等技術になりますで、練習も何もしないで「チョット打ってみようかな」位の軽い気持ちで打ったらケガをするので注意が必要です。
自分だけではなく相手にもケガをさせる危険が高いので、練習では絶対使わない様にしましょう。
空手の一つの技術として紹介しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。